アメリカの人種と関係する歴史について

アメリカは「人種のるつぼ」と言われるように、世界中の人種が集まっている国です。3億1,890万人の人口を抱えますが、不法移民が1,000万人いると言われています。

そんなアメリカですが、元々はインディアンと呼ばれていたネイティブ・アメリカンの住んでいる大陸でした。
15世紀にコロンブスが北アメリカ大陸の開拓のきっかけを作って以降、ヨーロッパ系の移民がアメリカ大陸の東海岸へ、徐々に押し寄せ始めました。

17世紀には大陸東部はイギリス、フランス、イスパニアなどのヨーロッパ移民によってほとんど占領され、独立戦争を経て1783年9月3日、アメリカ合衆国が独立を果たします。

当初はヨーロッパ系の人々のほか、アフリカから連れてこられた黒人奴隷も多く居ました。

アメリカ合衆国は20世紀初頭には、現在とほぼ同じ領域を併合するに至りました。ネイティブ・アメリカンはアメリカの拡大に伴い絶滅させられる勢いで、当初1000万人以上いた人口は1600年の段階で100万人にまで減っていました。これはヨーロッパ系移民による虐殺と、ヨーロッパから持ち込まれた疫病が原因となっていました。2003年時点では280万人あまりが居住しています。

アメリカの南東部にはアフリカ系黒人が多く居住しています。かれらは当初は白人の奴隷としてこき使われる立場でしたが、南北戦争中の1862年、リンカーン大統領が奴隷解放宣言を行います。これによってアフリカ系黒人の人権がひとまず認められたことになります。

アメリカは南部から西部にかけては、ヒスパニック系と呼ばれる人々が多くなっています。これはメキシコなどのラテンアメリカ系の人種を指す言葉です。

そして西海岸を中心としては、20世紀以降になってから中国系、韓国系、日系などの東アジア人がとても多くなっている地域です。近年では東南アジアや南アジアからの移民も増え始めています。アジア系で最も多いのは中国系で、全体の23%あまりを占めます。アジアからの移民が急激に増えているために、人種と文化の融和と、民族的な摩擦が大きくなっているのがカリフォルニア州など西海岸の地域です。